2014年時点で20歳。くるみが中学生のころに母親の梢がリーマン・ショック時に失い、自ら命を絶つ原因となった2,000万円の損失を取り戻すべく、FXの世界に飛び込む。高校時代はFXに向けての勉強ばかりしていたために年頃の少女らしい遊びをしたことはなく、趣味らしい趣味もない。
大学には特待生として入学し、アルバイトで貯めた資金30万円を元手にFXを始める。母の敵討ちのため2,000万円を目標金額と
し、短期決戦による勝ち逃げを狙い、ハイリスクを承知で超高レバレッジの利く海外FXに口座を開いた。
当初は細かな売買を繰り返し、堅実に利益を上げていたが、萌智子の誘導もあって乱高下の激しい通貨に手を出してしまう。相場を読み切れず強制ロスカットの危機に立たされ、郁夫のタンス預金(総額300万円)を盗んで入金し、かろうじて破滅を免れる。この間の値動きに対する執着振りは、事情を知らない萌智子から「強欲の雌豚」と評された。
凄まじい恐怖と高揚感を味わった末、結果的には大幅な利益を確定できたが、郁夫に盗みがばれ、涙ながらの叱責を受けてFXからの引退を決める。 引退当初は別の趣味を見出そうとするなど脱却を試みるが、大損害を出しかけた恐怖が薄れる一方で、僅かな時間で大金を掴んだ快感が忘れられなくなっている自分に気が付き、愕然とする。結局、萌智子の策謀と自分自身の誘惑に負け、国内の業者に口座を開いてFXを再開。以降は完全に吹っ切れるというよりもブレーキが壊れ、20倍レバレッジを低いと言ってのけるなど、萌智子さえ青ざめるレベルの暴走を見せるようになる。続きを表示