陶芸家の父と2人暮らし。男所帯ゆえに家事が得意。
人工子宮で誕生したアルヴィスのファフナー搭乗者の中でも最高ランクの適性を持つが、認識制限コードレベルの解除がその段階にまで成されていないことと皆城総士との関係を考慮され、あえてファフナーの搭乗を当初は避けられていた。天才症候群の影響としては、驚異的な運動能力、反射神経、肉体の耐久力を持つ。
小説版では、総士に「競い合うライバルさえ居れば何所まで
も成長し、オリンピックの全種目で金メダルを取れる」とまで言われたこともある。咲良が唯一柔道で勝てなかった人物でもあり、対戦した際には彼女を失神寸前にまで追い込み、「いつか殺す」とまで言い残された。その後、一騎は咲良目当ての学校中の男子から挑戦状を受け続ける羽目になる。
幼い頃に親友・総士の左目を傷つけて失明させた事件をきっかけに、無気力で自己否定が強い性格となる。それゆえにファフナーに搭乗していても性格の変化がほとんど見受けられない。しかし実際は、敵を倒すたびに密かに暗い悦びを覚えており、降りた後で自己嫌悪を繰り返している。そんな醜い心もジークフリードシステムを介して総士に筒抜けになっているが、周囲には秘密にしていることも負い目となっている。
フェストゥム襲撃に際して搭乗前の事故で死亡した果林に代わり、急遽マークエルフに搭乗して実戦に臨み迎撃に成功。その後は総士の下す命令に否応なく従いフェストゥムと戦うが、翔子の死と甲洋の離脱により総士へのわだかまりは日増しに強くなっていく。それが総士だけが知る真実に起因することだと気付き、総士の本当の考えを自分も知りたいという思いから、由紀恵に唆され竜宮島を離れる。
島の外の世界を目にし、一時は新国連軍の捕虜となるが、モルドバで再会した日野洋治からファフナー・マークザインを託され、初搭乗時の戦闘でフェストゥムの群れ、ザインが発した高熱でマグマ化した大地、大気を取り込み溶岩に覆われた巨大な赤子のような姿になり、のちに「ザルヴァートル化」と呼ばれる特異現象を引き起こす。その後一騎を迎えに来た真矢と溝口の輸送機に救助され、マークザインと共に竜宮島へ帰還する。帰還後はあらためて総士と向き合い始め、総士もまた不器用ながらわだかまりを解消するため努力したことで、歪だった2人の関係は健全化していく。
物語後半では同化現象の進行により視力が衰え、移動の際に杖が必要な状況になる。ミョルニア(真壁紅音)によってもたらされた最初のデータによって症状は一時的に改善したが、蒼穹作戦時に総士の搭乗していたジークフリードシステムの拘束を解き、同化現象を肩代わりした際に症状が再発。ほぼ完全に失明しながらも総士とのクロッシングが復旧し、総士の指揮でザインの同化による強化と増幅したエネルギーをマークジーベンのドラゴントゥースへ送り、真矢の狙撃で北極ミール・ポラリスの破壊に成功。蒼穹作戦成功後に回収ポイントから溝口の輸送機にて帰途に就いたと思った矢先、マークザインは暴走状態に陥ったイドゥンのマークニヒトに捕らえられ、輸送機ごと消されないために総士の指示でザインの手にあったジークフリードシステムと共に輸送機から落下。フェストゥムの世界の入り口、存在と無の地平線の間際へ落とされるが、フェストゥムの側に居た甲洋が現れ、存在の側へと引き戻され生還。マークザインの中にマークニヒトを封印することに成功する。
北極に単独でとり残されてしまったマークザインに、総士の指示により損傷のなかった長距離輸送機の主翼とエンジンを同化し離陸する事に成功。竜宮島への帰還の途に就くが、総士はフェストゥムに捕縛されていた時の同化により肉体がほぼ失われており、このまま存在と無の地平線を越えフェストゥムの世界へ行くこと、そして必ず再び自分の存在を作り出し帰ることを誓ったのち、ザインの手の中でジークフリードシステムもろとも砕け散り、一騎は慟哭する。ただ一人で島への帰還を果たし、総士との別れ際に交わした再会の約束を胸に出迎えてくれた仲間たちに微笑み、物語は幕を閉じる。続きを表示