本作の主人公の1人。青空の髪、凪の海のような眼を持つ黄金妖精(レプラカーン)。妖精倉庫の中ではもっとも年長の15歳。最強の聖剣の一振り、セニオリスの適合者。発生は94番浮遊島。
28番島にてヴィレムと知り合い、半ば一目惚れのような形で抱いた淡い想いをきっかけに、次第にその想いが強まり好意を隠さないようになる。その時に買ってもらった帽子がお気に入り。殉職した先輩妖精から受け継いだブローチを大切にし
ている。
15番島に現れた〈六番目の獣〉との戦いで妖精郷の門を開いて戦死を遂げるとされていたが、ヴィレムに覚悟を覆され「生きたい」と思うようになる。その後一度前世の侵食と魔力の使いすぎで人格破壊を起こしてしまうが、約束を守るというクトリの決意を尊重したエルクの介入によって復活、その際黄金妖精とは違う何かに変質した。またこの時から次第に髪色が赤く変色していく。その後以前と同じように日々を過ごすも、妖精兵ではなくなり戦わなくて良くなったならヴィレムの隣にいたい、という未来願望を抱くようになる。
髪の変色と共に記憶、ひいては人格を喪失しており、使い慣れたはずの調味料の配置が分からなくなったり、比較的早い段階でヴィレムとの出会いの記憶も曖昧になるほど。
地上捜索隊の救出班に同行するが、地下の氷の棺の中で眠るエルクの遺体を目にして侵食が急速に進み、再び昏睡してしまう。記憶をほとんど失い、完全消滅を懸念したエルクと共に地上の戦況を見届けていたが、傷付きながら戦うヴィレムを見て「ヴィレムの戦いは自分が全て受け継ぐ」という約束を思い出し前世の侵食を顧みず地上に戻る。その際再びクトリの想いを尊重したエルクに背中を押され、地上で襲い来る〈六番目の獣〉を相手に致死的な傷を受けながらも奮戦し、それは以降大陸群で長らく〈六番目の獣〉の襲撃が観測されないほど凄まじいものだった。複数の獣の攻撃を同時に受け魔力の爆発を起こし、最後にヴィレムに感謝の言葉を残して死亡した。なお、この時にはクトリの体は黄金妖精ではなくなっていたため、遺体が消えずに残っている。
原作から「普通の女の子」がクトリのコンセプト。何かにつけてタイミングが悪く、要領も良くなく、そして筋金入りの見栄っ張り。原作者の枯野は「そんな真面目な女の子がヴィレムのような男に会ったらどうなるのか」と考えながら書いていると言う。そして和田はクトリについて「何事にでも一生懸命な委員長タイプで、ともすればお固すぎる一面もある」と評し、「恋愛には憧れるけど経験はゼロの女の子が、初めて恋をする感じに書ければいいと思っていた」と語っている。続きを表示