ヨーロッパ某所の領主・シンクレア家の一人で植物学者。エルダのかつての恋人。
学者であるが故に生態系の理を理解し、ミツバチと花などにおける相利共生関係を人間と吸血鬼の関係の最も理想的な姿と考えていた人物。しかしキリスト教圏においては、その考え方は異端でしかなく、周囲はおろか、領主であった父親からも冷遇されてしまった。
父のヴァンパイア迫害が苛烈を極める中、ついにエルダの住む村が焼き討ちに遭い、そ
の際に彼女を助けようとする。しかし、逃亡の果てにエルダは体力を消耗し、回復のためにアルフレッドの血を吸ってしまう。これによってアルフレッドの中にあるエルダへの想いが一時的に消え、ヴァンパイアに対する本能的な怖れが理性を上回ってしまい、反射的にエルダを否定してその胸に杭を打ち込もうとした。
この事でエルダは人間に絶望して失意の逃亡を行うが、一方でアルフレッドはエルダが去った後に自身の心を取り戻して自らの行動を嘆き、深い後悔の念を抱く事となった。そして、家族からも見放され、自らの信念を貫き通せなかったが故に愛する者も失った彼はエルダへの贖罪を願いながらも失意のうちにこの世を去ることになる。
その墓はかつて彼が愛した「エルダと共にあった時間を過ごした場所」に置かれ、その周囲には、かつてアルフレッドがエルダに贈った花が「贖罪の証」として美しく咲き誇っている。続きを表示