四本牙を持つ巨大な白い雄の猪神。500歳の最長老。
老齢のために目は既に見えないが、嗅覚と洞察力が鋭く、ジコ坊たちの偵察を見抜き、また重傷の身でありながらも巨大な岩を体当たりで粉砕するなど身体能力も高い。
モロいわく「少しは話の分かるやつ」であるが、死ぬと分かっていても猪神一族の誇りを優先してしまうことがあり、モロとの別れ際には、「たとえ我が一族がことごとく滅ぼうとも、人間に思い知らせてや
る」と呟いている。モロの君とは旧知の間柄で良い仲(元々は恋人同士であった)であり、森を侵す人間を憎んでいる点では意見が一致しているものの、人間への対抗の方針を巡って意見が対立しており、百年ほど前に別れた。
また自分の一族が、食料として人間に狩られかねないほどに弱体化していることに焦燥感を募らせている(他の猪神は彼より体が小さい。また、彼が「〈一族〉みんな小さく、バカになりつつある」と言った)。アシタカの片手からナゴの守の匂いを嗅ぎ取り、テレパシーでナゴの守の最期の様子を知ったと思しき描写がある。
一族であるナゴの守の死を受け、鎮西(九州)からシシ神の森を守るために他の猪神を率いて海を越えて渡来、人間に大攻勢をかけるも一族は全滅し、自身も後脚に槍が刺さり全身の切り傷と腹部から大出血するほどの重傷を負った。サンと共に傷を癒すためにシシ神の池へ向かう途中、死んだ猪神の皮をはいで被ったジバシリを「甦った一族」と誤認、罠に気づいたサンの制止も聞かずに、錯乱状態となりながら池へ暴走する。途中で倒れた彼に皮を被ったジバシリが毒矢を突き刺したことで大量の吐血をし、戦闘による傷の痛みと毒の苦しみと共に人間への強い憎しみからタタリ神へと変貌し始めてしまった。続きを表示